2013年12月16日月曜日

木工事進行中


  • 補強に使う椎材
    取り付けの上下端を見極める(背と腹) これを間違えると良い補強にならない。

    
    木材の加工は全てその材と語らい、材に聞いて最良の加工・取付をする。
    (大工棟梁の仕事。私はそのお手伝いをするだけ)






  • 柱脚の微調整
不同沈下や柱脚腐朽により内法寸法(鴨居下端)に不陸があり今回、これを水平とする。
これにより既存柱が礎石と密着しない部分が多少出来る。10m/m以下の分は鉛板(ア)3m/mで調整している。









  • 古色塗装

    取替え材と古材の接合部は、加工後(組立前)に着色している。
    もし接着部が口開きしても色白のラインが判らないようにするためである。

 












2013年11月26日火曜日

居住者といたちごっこ

柱・足固めと順次腐朽部の取り換えが進行しています。
二階梁の不良部を除去し、新補材との接続を始めて
います。
柱の二階枘穴をチェックすれば内部はボロボロ、
現在、居住者(シロアリ)は見当たりませんが柱脚には
在籍していました。
よって足元を金輪継ぎするつもりが、柱1本の取り換え
となりました。取り換えの二階梁も中央部は中空で
軽々と持つことが出来ました。
今現在半解体仕事での木工事が見所です。





2013年10月28日月曜日

木部(柱脚、足固め等)腐朽及び欠損部の繕い

礎石工事の調整

内法(鴨居の下端)を水平に決めて柱脚と礎石天端を切断することなく接地させるべく礎石高さを固定し、柱脚腐朽部の取り替え繕いに入った。


製 材

  これに先立ち製材所で木材検査を実施する。今回の検査立合いは松材の柱、足固め、2階梁が主である。使用箇所による挽割材チェックを行なう。










繕 い


 腐朽部が無くなるまで柱脚を切断し、H=400以上は金輪で継ぐことを指示。ところが柱脚部に白アリが生存中(居住者の有無を充分に確かめる必要がある事を肝に命じた)であった。
 まず始めに第(三)通りの柱と足固めを加工組立て順次進めていく。
 見え掛かりは台カンナ仕上、足固めなど見え隠れは手斧仕上を指示している。
 これからいろんな継手、仕口が加工される。主要な物をコラムにて「仕口、継手とは!」を掲載する。参考にされたし


2013年9月24日火曜日

見学研修のお知らせ

 現在、大分県日出町二の丸に於いて、大分県指定史跡「致道館」(藩校)の保存修理工事が行なわれています。本年度から組立工事で順次組立並びに細部調査の作業を進めています。文化財修理に興味又は見学希望の方は来場しませんか。

 当社は毎週木曜日には現地調査していますので、木曜日であれば見学研修出来ます。

 大分県建築士会で「文化財建造物の専門家育成事業」を実施していますが、そのプログラムの「建造物の修理と施工技術」の項目の実地研修が目の当りに出来ます。


    見学受入れ曜日:木曜日 1300(変更の場合も有り)
    受入れ最大人員:3名まで

    ※服装はヘルメット持参。スリッパ、短パンは不可
    ※作業状況により、入場不可もある(場外からの見学)

来場したい方はメール又は電話で事前にご連絡ください。
TEL.097323-8729 E-mail info@yo-archi.com
  

2013年9月17日火曜日

葛の花


秋の七草

大和国吉野郡の山奥に国栖(くず)と言う村落があった。
この地名に因むと言う。
吉野葛の産地である。

根が肥大して、生薬の葛根(かっこん)<解熱等>
葛粉を採り、葛湯・葛餅等食用する。

繁殖は盛んで、放置すると蔓・葉で被われてしまう。
蔓の繊維で葛布を織ったり、蔓で行李を作ったそうでもある。

葉は止血剤にもなる。

邪魔者と思っていたが綺麗な花を咲かし、幅広い用途があったのだ。
昔の人は偉い。

日出町の行き帰りに目を楽しませてもらっている。
ぼくらは『カンネカズラ』と言っていた。



2013年9月14日土曜日

礎石作業

上屋の嵩上げの後、基礎工事に着手。この時点で石面と中脚小口当たり部の調査を行う。



礎石・・・安山岩の割り石が主で野面石は3~4個。割り石に豆矢の痕跡あり。
柱・・・・・松材、木挽きにより製材されたもので、捩れ等は少ない。

柱脚小口は現礎石とのヒカリ付きはほとんど一致しない。

結果・・礎石は昭和26年の移設時に新たに調達したものであり、中には柱脚を礎石高に合わせて
     切断した小口もみられる。













現在は礎石を取り外し、床堀の上砂利敷きコンクリートを打設補強しその上に再び礎石を所定の高さに合わせて据え付ける作業の進行中である。            

2013年9月13日金曜日

揚家工事

95日(木)
根固めも終了し、油圧機器に油圧ジャッキをセットし、嵩上に取り掛かります。15もジャッキを要所要所に据付け、10cmずつ嵩上げし、総高50cmまで揚前又は揚家(揚屋と書くと華やかな遊里の意味となる様ですが、まったく地味な建築作業です)して、次の基礎作業に移ります。

嵩上げはコンピューター制御で建物全体を同時に持ち上げ、各ジャッキのレベルを計測しながら進行し、その都度井桁を固めていきます。まったく地味な作業の繰り返しで見ていてもあまり面白くはありません。
6日までかかり、所定の高さまで嵩上げし、井桁格子は礎石作業の邪魔にならない様組み立てて嵩上工事は完了しました。

内法レベルで固定しています。
 



 

2013年9月3日火曜日

保存修理工事を再開しました


礎石補強や木部の根継ぎなどの工事を行なうため建物全体を持ち揚げます。
 
今回の水平レベルは内法(鴨居下端)を基準とします。(現況高低差は最大88m/mを計測し、礎石高さもまちまちで最大高低差が77m/mとある)

829日より揚屋工事の準備(資材搬入・柱脚固定等)に入り、9月第1週目には特定高さまでの揚屋が出来る予定です。



敷地石垣の保存修理 


敷地海側(南東方向隅部)の石垣の修理に着手しました。現在石の除去にかかっています。97日(土)頃には積直し完了予定です。

また97日同日には石垣工事の現場見学と高瀬哲郎氏(石垣技術研究機構)を講師に迎えて『石垣にみる日出町の歴史』の講演会を開催します。

午前10時から現場見学
午前11時から講演会(12時まで)
 
この時建築保存修理の現場も見学出来ると良いのですが、工事の進捗に合せて覗けるかもしれません。(場内が危険な状態の時は覗けませんが)



 

 

薬医門の木材調査


痕跡・材種・形状・寸法・仕口・継手・設置年代等の調査を行ないます。

またその上に再用可か不可かを決定するための腐朽・欠損を綿密に調べ、補足材の数量算出を行なっています。




2013年8月3日土曜日

トレンチ掘り

7月は建物内のトレンチ掘り。

日出城二の丸跡の地盤調査。


何かが出たのでしょうか?



調査を終え、埋め戻し、致道館の束石も元の場所に鎮座しました。

もうすぐ保存修理工事の再開です。


2013年7月9日火曜日

ホームページ開設しました


遂にホームページを開設しました。

昨年の今頃は仕事に追われるのと、日田は水害に悩まされておりホームページなんて爪の先程も考えていませんでしたが、3月に日出城の鬼門櫓の復原工事と報告書の執筆が終わりました。


また、今日出藩の藩校 致道館の保存修理工事に取り掛かり、細部調査も終わり組立工事への準備中です。今後再開しましたら順次お知らせ致したいと考えています。


新築工事と違い、進行は目に見える程早くありませんが、適宜お知らせしたいと思います。


次回は再開の時にお知らせします。