2014年9月22日月曜日

瓦が溶ける!

姫島村の村指定有形文化財 旧古庄家へ建物調査に行ってきました。

南下屋の不陸がみられます。

そこで一角を取り外し調査したところ、大部分に釘が打たれてなく、さらに瓦の溶けがみられました。




塩害と言う人もいますが、海とは縁遠い熊本県山鹿の八千代座でも平成10年に同様の瓦を採取しました。


結果的に焼きの甘さが原因と考えられ、姫島村の古庄家も塩害と焼きの甘さの両方が起因したのではないかと考えられます。


瓦も溶けるんですね!

2014年9月17日水曜日

職場体験学習

9月4日、日出中学校2年生による職場体験学習が行われました。

致道館の修理現場に5名参加があり、瓦の音響調査と古色塗装を行い、
普通の工事現場では体験できない良い経験が出来たと思います。

瓦の音響調査は各自金槌を持ち、振り分けられた瓦を叩きながら音を聞き分け、自分の耳を頼りに3段階に分けていました。




その後修理現場へ赴き、土塀の腕木部分の塗装を行いました。
日田のマイスター認定を受けた三松健次氏による講義のあと、実際に塗る作業へ。




約2時間の体験学習でしたが、最後に修了証を受取り記念撮影。



この経験で少しでも文化財の保存に興味を持ってくれたら幸いです。

2014年7月7日月曜日

第4回 致道館見学会

7月5日(土)に土塀の見学会を開催しました。

雨が心配されましたがこの日は天気も良く、25名程の方が見学に来てくれました。

なかなか土塀の施工などはお目にかかることはないと思います。
貴重な体験が出来たのではないでしょうか。

いろいろと質問も出ました。
●麻の紐が出ているのはなぜか?・・・この後の工程(付け送り等)で土を喰いつかせる
                                                   ために垂らします。あと4回の工程があります。
●パイプを入れているのはなぜか?・・・工期が短いため乾燥を促すために穴を開けて
                                                    います。(普通は行いません)


2014年6月25日水曜日

練り塀の復活

昭和26年に移転した時は諸事情により板塀に整備されていたが今回の保存修理工事で、古写真と近隣に残る練り塀を参考に復元することとした。

基盤の上に練り土、瓦を間に入れ込み順次突き上げていく。
所定の高さにて瓦葺きの屋根をつける。

土は地元町内の経塚山の麓(豊岡北ノ角)で採取した。

地主の方よりは快く分けてもらった。

良質の粘土であり、出来上がりは楽しみであるが、いかんせん乾燥期間を充分に取れない方が気掛りである。

乾燥を少しでも早めるために土塀前後に乾燥穴を適宜貫通して施工することとしている。

瓦は致道館に葺かれていた古瓦を再用する。

土塀にはこの他に版築や築地塀などの工法もある。



1年間の工事で完成するものやら。。。(感想)


【お知らせ】

平成26年7月5日(土) 11:00より
練り塀の見学会を開催します。

一からの施工を最近では見ることは出来ないであろう。
是非見学にお越しください。





2014年5月19日月曜日

久方ぶりのブログです。

日出町致道館の組立工事を5月より再開しました。

本26年度で竣工を予定しています。本年度の工事は木部造作工事と屋根瓦葺き、
左官仕上工事等の仕上工事です。主屋以外に正門と塀工事です。
塀は移設前地にあった練塀(瓦屋根仕上)にて施工します。

練塀を1年間で仕上げろとの事で、工法・工期に頭を悩ましています。
姫路城も1年間で仕上げた土塀があるようです。
頑張ってもらいたいと思ってます。

各工事の時期になりましたらお知らせしたいと思います。



本年度の日出町は良い事づくめの様ですね。

5月17日(土)~18日(日)に城下かれい祭りが開催され、大盛況であった由。
また16日には日出町指定有形文化財「旧成清家日出別邸(通称:的山荘)」が
国重文の文化審答申が行なわれた。
誠に喜ばしい限りである。


2014年3月10日月曜日

致道館の第3回現場見学会を実施する


3月8日(土)
今回は工事の施工中の見学としました。
午前と午後の2回に分けて実施。

見学者総数90名でした。




見学会添付資料


2014年2月7日金曜日

いよいよ佳境に入る木工事

2月4日(木)

昭和26年に現在地に移転して来る本建物は終戦後の6年目の工事で慌ただしい時期と材料調達に手間暇を掛ける事が出来なかったことを良く表わしている。
中引梁の東半分は松梁(当初)から杉丸太(当初材の半分程度の太さ)で末・元を逆に取り付け、居室境(施工番付の「と」通り)の小屋梁は中引梁を中心に腐朽欠損が生じている。
尚且つ、中引梁を小さくしたため柱頭部の枘も梁に接着せず、簡単に塞がれていた。

屋根荷重を相当受けるので樫梁を補足した。
「十」通りの桁を南に押し出さない様、材の腹を上側にセットする。




古瓦の出番

1月30日(木)

瓦を葺く時期がだんだん迫ってきた。
葺く作業に合せて古瓦の清掃と採寸を実施する。


フィールドワーク 現場見学会

1月19日(日)

大分県建築士会事業の平成25年度地域文化財建造物専門家育成研修(通称H・M)生の別府地区のフィールドワークが行なわれ、日出町の研修として致道館の現場見学を組み入れた。

木工事の加工組立修理の様子に見入っていた。継手仕口の要領等についての質問もあり、熱心に見学されていた。

日出町ではこの他に的山荘と平成23年に修理を終えた日出城の鬼門櫓を見学した。

2014年1月17日金曜日

木工事 急ピッチで施工


タルキの繕い

屋根地の施工のため、タルキの良否を見極め、これから繕いをする。













木取り(下屋のタルキ受 115×90)

柱に取り付く部分の襟輪欠き
最近は長押の取付に見られる。